Windows7や8のネットワーク速度改善

Windows XPを使用していた時にはサクサクと動いていたのに、Windows7や8にしたら遅くなった。ソフトやインターネット回覧が遅くなったということがあります。
いろいろと調べていましたが、ネットワークに依存するソフトなどが多く、ネットワーク速度が速くなることでパソコン自体も早くなったように感じます。

Windows7や8でなぜ遅くなったのでしょうか。それはSNP（Scalable Networking Pack）というものが原因だと言われています。
SNPは簡単に言うとネットワークの通信に伴う計算などをパソコンのCPUからネットワークアダプタに任せてしまって、CPUの負荷を減らそうというものです。
詳細が知りたい方は　こちら　からどうぞ。

このSNPを無効にすることでネットワーク速度が改善することがありますので、以下のような症状がある場合は試してみてください。
・会社でサーバーとの接続が切れてしまったり、しばらく放っておいた場合の再接続に時間がかかる
・インターネットの速度が遅い
・ブラウザの起動が遅い
・ゲームの通信が安定しない
などなど
いろいろな症状がありますが、通信が遅いために発生している場合がありますので確認してみてください。

SNPの確認

現在のSNPの状態を確認してみましょう。
まずはコマンドプロンプトを開きます。（スタート>>アクセサリ　か　システムツール　にあります）

netsh int tcp show global

と入力して、Enterを押します。

Windows7の場合

Windows8の場合

Windows7と8で若干設定は違います。赤く囲ってある３つがすべてdisableであれば無効になっています。

SNPを無効にする

コマンドプロンプトのまま下記の３つのコマンドを行います。Windows8の場合は①だけで良いです。

①Receive Side Scalingを無効にするコマンド

netsh int tcp set global rss=disabled

②Chimney オフロード状態を無効にするコマンド

netsh int tcp set global chimney=disabled

③NetDMA を無効にする

netsh int tcp set global netdma=disabled

コマンドを入力してEnterを押したときにOKと表示されることを確認してください。
管理者で実行してくださいと警告が出るようであれば、コマンドプロンプトのアイコンを右クリックして「管理者として実行」からコマンドプロンプトを起動してコマンドを実行してください。

もう一度確認します。

netsh int tcp show global

と入力して、Enterを押します。

3つがdisableになっていればOKです。

レジストリを変更してオフロードを無効にする

レジストリの設定を変更してOSからオフロードを無効にします。
レジストリを変更しますので、最新の注意を払って自己責任で設定を行ってください。

「ファイル名を指定して実行」または、から「プログラムとファイルの検索」から

regedit

と入力してレジストリエディタを起動します。起動したら以下のレジストリキーまで展開します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

上記の場所に右クリックしてDWORD値を作成します。

作成したDWORD値の名前を

DisableTaskOffload

とし、ダブルクリックして開いて値を　1　に変更します。

編集が完了したら、パソコンを再起動して設定を反映させれば完了です。

まとめ

この設定をすることでアプリが早くなるものが割と多いかと思います。
特に会社でネットワークドライブなど使用している場合は効果が大きいかと思います。もちろん自宅でもインターネットなどがなど早くなります。
効果を確認するためにブロードバンドの速度測定を行うサイトも紹介ておきます。

http://www.bspeedtest.jp/

http://www.musen-lan.com/speed/

設定を行う前と後では私のパソコンは20Mb/sも違いがありました。IEも起動が早くなりました。
設定を行うとパソコンが早くなったかと思うくらいですが、少し使っているとなれてしまいますね。
アプリの起動が遅かったり、ネットワークが遅い場合は是非試し見てください。